子なし夫婦、選んだ人と諦めた人 — 価値観の差・親族圧・老後不安
先にお読みください
※先にお読みください(安全ライン) 不妊治療の終結後、流産・死産後、子どもを諦めた直後などは、深い喪失感(グリーフ)が出ることがあります。「消えたい」「自分には価値がない」「夜眠れない」などの状態が続く場合は、本記事より先に下記窓口へご連絡ください。
- 主治医・産婦人科・生殖医療専門医・公認心理師
- よりそいホットライン: 0120-279-338(24時間・無料・匿名)
- #いのちSOS: 0120-061-338
- こころの健康相談統一ダイヤル: 0570-064-556
- 妊娠SOS・グリーフケア窓口(自治体・NPO)
ぶっちゃけ、子なし夫婦って、選んだ人にも、叶わなかった人にも、語りにくい時間があるじゃないですか。
選んだ人は「自分勝手」と言われる。 叶わなかった人は「かわいそう」と言われる。 どちらも、本人の言葉が外に出にくい。
親に聞かれる。 親戚に聞かれる。 職場で出産報告が回る。 友人の家族写真がSNSに流れる。 年末年始、お盆、結婚式、保育園の話、入学式の話。 「子どもは?」が、毎月のように飛んでくる。
選んで子なしを続けている夫婦も、 治療を3年やってやめた夫婦も、 ずっと授からなかった夫婦も、 パートナーと意見が合わなかった夫婦も、 それぞれに、外に出していない言葉があります。
この記事では、「子どもがいる人生が幸せ、いない人生が不幸」とは書きません。 逆に、「子どもなんていなくて自由」と軽く言い切ることもしません。
公的情報と公開情報、ネット上の声をもとに、子なし夫婦が、選んだ場合も、望んだが授からなかった場合も、何に揺れていて、何が現実的な備えになるのかを整理します。
大事なのは、結論を急ぐことではありません。 自分たち夫婦が、今どの位置に立っているのかを言葉にすること。 まずはそこからです。
まず整理: 「子なし」の幅は、ひとつではない
「子なし夫婦」とまとめて呼ばれますが、実際の中身はかなり幅があります。
| 立ち位置 | 中身の例 |
|---|---|
| 選択的子なし(DINKs) | 価値観・キャリア・経済・健康・夫婦の時間を理由に、子どもを持たない選択を続けている |
| 治療継続中 | 不妊治療・人工授精・体外受精・顕微授精などを続けている最中 |
| 治療を終結した | 年齢・体力・経済・回数上限などで治療をやめた。グリーフが残ることが多い |
| 自然に授からなかった | 治療まで踏み込まなかった、踏み込めなかった。意図せず子なしになった |
| パートナーと意見が割れている | 片方は子どもを望み、片方は望まない、もしくは温度差がある |
| 健康上の理由 | 持病、流産・死産経験、妊娠継続が難しい身体状況など |
この記事では、これらを「子なし夫婦」とひとつに括らず、なるべくどの位置の人にも当たらない言葉を選びます。
「諦めた」という表現は、当事者の語りとして本文に出てきます。 ただし、地の文では「望んだが授からなかった」「治療を終結した」などの言い方も併用します。
「諦めた」を悪い言葉として扱うわけではありません。 本人が自分の経験を言葉にする権利を、外から書き換えないためです。
まず数字: 日本の子なし夫婦は、もう少数派ではない
国立社会保障・人口問題研究所の「出生動向基本調査」は、結婚、出産、子育ての現状と課題を5年ごとに調べる全国標本調査です。
第16回出生動向基本調査では、結婚持続期間15〜19年の初婚どうし夫婦のうち、子どもがいない夫婦の割合(完結出生児数調査の分布で「子ども0人」とされる割合)は、過去の調査と比べて上昇傾向にあるとされています。同調査の平均完結出生児数(夫婦の最終的な平均子ども数)も、長期的に低下しています。
また、厚生労働省の人口動態統計で見ると、年間の出生数は2022年に80万人を下回り、その後も減少傾向が続いています。
つまり、
- 子どもを持たない夫婦の割合は、長期的に増えている
- 持つ夫婦の子ども数も、緩やかに減っている
- 出生数の総数も減っている
「結婚したら子どもを持つのが普通」という感覚は、統計の上でも、もう一律ではなくなっています。
参考:
- 国立社会保障・人口問題研究所「出生動向基本調査」 https://www.ipss.go.jp/site-ad/index_japanese/shussho-index.html
- 第16回出生動向基本調査 結果の概要 https://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou16/JNFS16gaiyo.pdf
- 厚生労働省「人口動態統計」 https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/81-1a.html
- 内閣府「結婚と家族をめぐる基礎データ」 https://www.gender.go.jp/
数字に意味があるのは、「あなたの夫婦だけが取り残されているわけではない」という事実を、静かに伝えるためです。 増えているから良い、減っているから悪い、という話ではありません。
ネットの声を集めてみた: 選んだ人にも、叶わなかった人にも、語りにくさがある
子なし夫婦の公開投稿(発言小町、Yahoo!知恵袋、X、Reddit、DINKsコミュニティ、不妊治療ブログなど)を見ると、悩みの中身は驚くほど共通しています。
みんなの声
子なし夫婦「日常で揺れる場面・抱えている感情」(ネット投稿の質的レビュー・複数回答)
- 夫婦の時間を優先したいと思っている100%
- 治療を数年やって、自分たちでやめる決断をした55%
- 親族の圧で何度も泣いたことがある40%
- 職場の出産話・産休話で席を外したくなる30%
- 老後の不安が消えない25%
- 兄弟姉妹の子を可愛がることで気持ちを保っている20%
- 養子縁組・里親制度を一度は調べた・検討した15%
- 夫婦の間で子どもへの温度差・価値観のずれを感じる10%
- 他人の幸せが眩しくて、SNSを開けない日がある10%
- 「子どもは?」と聞かれる質問そのものが辛い75%
数値は割合ではなく、相対的な言及頻度のランキングを示しています。これは公開投稿の質的傾向把握であり、統計調査ではありません。
ここで見えるのは、「選んだ人/叶わなかった人」の境界線は、外から見るほどはっきりしていない、ということです。
選んだ人にも、ふと寂しさが差す日があります。 叶わなかった人にも、夫婦二人の時間に幸せを感じる日があります。 親族の圧に泣くのは、どちらの夫婦にも起きます。 出産報告で席を外したくなるのも、どちらにも起きます。
「子なし=自由」でも、「子なし=不幸」でもない。 日々の中で、笑える日と、しんどい日が、両方ある。 それが、いちばん近い現実だと思います。
「選んだ子なし」に多い理由 — 価値観・経済・キャリア・健康・パートナー希望差
最初から、または途中から、子どもを持たない選択を続けている夫婦の理由は、ひとつではありません。
1. 価値観として、夫婦二人の生活を選びたい
夫婦二人の時間、旅行、趣味、仕事、住む場所、ペット、お互いのケア。 「自分たちの暮らしを、自分たちの形のまま続けたい」という感覚です。
これは、「自分勝手」とは違うものです。 人生をどう設計するかの、ひとつの真面目な答えです。
2. 経済的な見通し
教育費、住居費、医療費、老後資金、夫婦の働き方。 「子どもを持つことで、家族全員が苦しくなる可能性のほうが高い」と判断するケースもあります。
特に、収入が不安定な業種、住居が定まらない働き方、片働き、フリーランスなどでは、計算をした結果として子なしを選ぶ夫婦もいます。
3. キャリア・働き方
夫婦のどちらか、または両方が、キャリアの中盤で重い責任を担っているとき、子育てと両立する余裕がない、という判断もあります。 「いつかは」と言っているうちに時間が経ち、そのまま現在に至る、というパターンもよく見られます。
4. 健康上の理由
持病、過去の手術、メンタルヘルスの治療歴、妊娠継続が難しい身体的事情など。 これは外から見えにくく、本人たちが説明する義務もない領域です。
5. パートナーの希望差
片方は望んでいる、片方は望んでいない。 昔は望んでいたが、今は変わった。 治療まで踏み込むことに、片方が同意できない。
ここは、夫婦の中でいちばん語りにくい場所です。 価値観のずれを「説得」で解こうとすると、関係そのものが傷つきます。
「選んだ子なし」と一言で言っても、選び方の中身は夫婦の数だけあります。 そして、選んだ理由は、外に説明しなくていいものです。
「叶わなかった人」のリアル — 治療・終結・グリーフ・社会復帰
望んでいたが、結果として子どもを持たない人生になった夫婦には、選んだ夫婦とは別の重さがあります。
1. 不妊治療の経過
2022年4月から、不妊治療の一部が保険適用されています。こども家庭庁の資料では、体外受精・顕微授精などの生殖補助医療について、治療開始時の女性の年齢、回数上限などの要件が示されています。
ただし、保険適用は「治療が必ずうまくいく」という意味ではありません。治療には、身体的負担、時間的負担、経済的負担、精神的負担がそれぞれあります。
2. 治療終結という選択
「いつまで治療を続けるか」は、本人と夫婦と医師にしか決められません。
年齢、体力、経済、回数、治療成績、生活への影響、夫婦の関係。 どこかで「ここでやめる」という判断をする夫婦も多くいます。
これは、「諦めた」とも、「区切りをつけた」とも、「終結した」とも表現されます。 当事者の中では、どれもまったく同じ重さを持ちます。
3. 治療終結後のグリーフ
ここは、社会の中でいちばん語られていない領域だと思います。
治療をやめたあと、
- 何のために起きるのか分からなくなる
- 通っていたクリニックの前を通れない
- 妊娠報告のSNSが開けない
- 母の日・父の日が苦しい
- 自分の身体を責めてしまう
- 夫婦の会話が減る
こうした反応は、悲嘆反応(グリーフ)として知られています。 「治療をやめたのだから、もう前を向かないと」という励ましは、むしろグリーフを長引かせることがあります。
公認心理師、不妊カウンセラー、グリーフケア窓口など、専門の相談先があります。 一人で抱え込まないこと自体が、治療です。
4. 社会復帰 — 職場・友人関係・親族
治療中は、通院、休暇、感情の波で、仕事を縮めていた人もいます。 治療を終結したあと、「元の人生に戻る」ことそのものに、時間がかかります。
職場での出産話、友人の家族写真、親族の集まり。 これまで避けていた場面に、また戻る必要が出てきます。
ここで、「もう大丈夫だから」と急がないことが、結果として遠回りを減らします。
参考:
- こども家庭庁「不妊治療(保険適用)」関連情報 https://www.cfa.go.jp/policies/boshihoken/funin
- 日本生殖医学会「一般のみなさまへ」 https://www.jsrm.or.jp/public/
- 厚生労働省「不妊に悩む方への特定治療支援事業等」 https://www.mhlw.go.jp/
「子どもは?」と聞いてくる人の構造
「子どもは?」「孫はまだ?」は、悪意がない場合も、悪意がある場合も、どちらにしても重いです。当事者にとっては「またこの質問」という同じ重さで届きます。
まず、聞いてくる人の構造を整理しておくと、感情を分けやすくなります。
| 聞いてくる相手 | 動機 |
|---|---|
| 親 | 孫を見たい・家を継いでほしい・世間体 |
| 親戚 | 話題のひとつ・悪気のない会話 |
| 友人 | 自分の経験を共有したい・純粋な関心 |
| 職場 | 雑談・産休育休の流れ・世代の話題 |
| 知らない人 | 電車内・店・SNSのコメント欄 |
それぞれ動機は違いますが、毎回ゼロから答えるのは消耗します。夫婦で先に「この人にはこう返す」「この場ではこう切る」を決めておくと、当日の負担が減ります。
返し方の例(正解はありません)
- 「うちはうちのペースで考えています」
- 「健康のこともあるので、深くは話していません」
- 「夫婦のことなので、答えは控えますね」
- (笑顔で)「ありがとうございます。次の話題行きましょうか」
- (関係が深い相手にだけ)「実はこの質問が今しんどくて、しばらく控えてもらえると助かります」
すべて拒否しなくていい。すべて答えなくていい。「答える義務はない」を夫婦の前提にすると、息が少し楽になります。
「自由でいいね」と言われるしんどさ
子なし夫婦は、自由に見られることがあります。お金が自由、時間が自由、旅行できる、趣味に使える——実際、自由な面はあります。それを否定する必要はありません。
でも、その自由が、喪失とセットになっている人もいます。治療に使ったお金がある。泣いた時間がある。誰にも言えない記念日がある。本当は子どもの名前を考えていた人もいる。
だから、「子どもがいなくて自由でいいね」という言葉に、笑って返しながら傷つく人がいます。自由と寂しさは、同時に存在します。
言葉の暴力に近づいたら
子どもがいないことを理由に、人格を否定される、家族の前で晒される、繰り返し責められる、暴言を受ける——これは「悪意のない質問」の範囲を超えています。地域の人権相談、配偶者暴力相談支援センター、心理カウンセラーなどへ、早めに相談してよい領域です。
親族・社会の圧との付き合い方
「子どもは?」「孫はまだ?」「兄弟つくらないと可哀想」「不妊治療しないの?」「養子は考えないの?」
これらの言葉は、悪意がない場合も、悪意がある場合も、どちらにしても重いです。 そして、子なし夫婦に向かう言葉は、特定の人だけでなく、社会全体の前提から来ています。
1. 「言ってくる人」の構造
- 親:孫を見たい、家を継いでほしい、世間体
- 親戚:話題のひとつ、悪気のない会話
- 友人:自分の経験を共有したい、純粋な関心
- 職場:雑談、産休育休の流れ、世代の話題
- 知らない人:電車内、店、SNSのコメント欄
それぞれ動機は違いますが、当事者にとっては「またこの質問」という同じ重さで届きます。
2. 返し方を、夫婦の中で決めておく
毎回ゼロから答えるのは、消耗します。 夫婦で先に、「この人にはこう返す」「この場ではこう切る」を決めておくと、当日の負担が減ります。
例(これは一例で、正解はありません):
- 「うちはうちのペースで考えています」
- 「健康のこともあるので、深くは話していません」
- 「夫婦のことなので、答えは控えますね」
- (笑顔で)「ありがとうございます。次の話題行きましょうか」
- (関係が深い相手にだけ)「実はこの質問が今しんどくて、しばらく控えてもらえると助かります」
すべて拒否しなくていいです。 すべて答えなくていいです。 「答える義務はない」を夫婦の前提にすると、息が少し楽になります。
3. 距離を取る選択もある
何度伝えても繰り返される場合、年末年始の帰省を短くする、集まりを減らす、SNSをミュートする、職場の雑談の輪から少し外れる、という距離の取り方もあります。
「逃げ」ではありません。 夫婦の心を守るための、設計です。
4. 言葉の暴力に近づいたら
子どもがいないことを理由に、人格を否定される、家族の前で晒される、繰り返し責められる、暴言を受ける、などがあれば、それは「悪意のない質問」の範囲を超えています。
地域の人権相談、配偶者暴力相談支援センター、心理カウンセラーなどへ、早めに相談してよい領域です。
老後の現実的な備え — 煽らず、現実として整理する
「子どもがいないと老後が不安」という言葉は、よく言われます。 ただ、「不安」と「現実的な備え」は別物です。
ここでは煽らずに、整理だけ書きます。
1. 医療・介護の意思決定者を決めておく
入院、手術、施設入所、終末期医療など、本人が判断できない場面で「誰が代わりに意思を伝えるか」が問題になります。
子どもがいない場合、配偶者、兄弟姉妹、甥姪、信頼できる第三者、専門職などの選択肢があります。 任意後見契約・財産管理委任契約・尊厳死宣言公正証書などを、公証役場で準備しておく方法もあります。
2. 成年後見・任意後見
判断能力が低下したあとに使う制度として、法定後見(成年後見・保佐・補助)があります。 判断能力があるうちに、自分で後見人を選んでおく方法として、任意後見契約があります。
最寄りの成年後見センター、社会福祉協議会、弁護士会、司法書士会で相談できます。
3. 身元保証
入院や施設入所で「身元保証人」を求められる場面が、まだ多く残っています。
子どもや兄弟姉妹に頼れない場合、身元保証サービス(NPO・社会福祉協議会・民間)を使う選択肢があります。
ただし、契約内容・費用・運営の安定性は事業者ごとに差があるため、複数比較と書面確認が必要です。
4. 地域包括支援センター
地域包括支援センターは、高齢者の総合相談窓口です。 65歳になる前の段階で、一度「将来の相談はここでいいですか」と顔を出しておくと、いざというとき早く動けます。
5. お金の備え
子どもへ残す前提がない分、自分たちの医療費・介護費・住居費に、より自由度を持って配分できる側面もあります。 FP(ファイナンシャル・プランナー)に、夫婦の老後キャッシュフローを一度作ってもらうことは、不安を「金額」に変換するために役立ちます。
6. 関係の備え
老後の安心は、お金だけでは決まりません。
- 信頼できる友人を数人持つ
- 趣味やコミュニティに足場を持つ
- 近所と最低限の挨拶関係を保つ
- かかりつけ医を持つ
「子どもがいない=孤独になる」ではありません。 関係を、意識して育てていくかどうかの問題です。
参考:
- 厚生労働省「地域包括支援センターの概要」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/chiiki-houkatsu/
- 法務省「成年後見制度・成年後見登記制度」 https://www.moj.go.jp/MINJI/minji17.html
- 日本公証人連合会「任意後見契約」 https://www.koshonin.gr.jp/
相談室の整理: 子なし夫婦は「孤独に耐える」より「設計を共有する」のが損が少なそうです
克服のリアル: 「子どもがいない人生」は、失敗ではない
克服という言葉は、少し違うかもしれません。
子どもがいない人生は、何かに失敗した状態ではなく、ひとつの人生の形です。 そして、選んだ夫婦にも、叶わなかった夫婦にも、揺れる日は残ります。
- 友人の出産報告で胸が痛む日がある
- 親族の集まりが終わって、車の中で泣く日がある
- 兄弟の子が大きくなる写真を見て、しんどい日がある
- 一方で、夫婦二人の旅行を心から楽しめる日もある
- 仕事や趣味に没頭できる時間に救われる日もある
- 友人や姪甥との時間に、深い喜びを感じる日もある
これらが全部、同じ人の中で起きます。 それは、矛盾でも弱さでもなく、人間のかたちです。
「もう揺れない」を目指す必要はありません。 揺れたまま、今日の生活を続けられる夫婦になる——そのほうが、現実的だと思います。
子を持つ親への嫉妬や劣等感が出ることもあります。 それは、相手を否定する感情ではなく、自分の中の悲しみが顔を出しているだけです。 感情に名前をつけて、自分で否定しないだけで、少し息ができます。
養子縁組や里親制度については、選択肢として存在します。 ただし、子どもの福祉が前提の制度であり、「子なしの寂しさを埋めるため」の手段ではありません。関心がある場合は、児童相談所、自治体の里親担当窓口、認定NPOなどで、制度の趣旨から確認するところから始めるのが安全です。
このテーマで頼れる相談先
最終判断は専門家へ
子なし夫婦・治療終結・親族圧・老後の備えで頼れる相談先
- 専門家(士業)不妊専門クリニック・生殖医療専門医(参考)
妊孕性、検査、治療方針、保険適用、治療の継続/終結の見通しを医学的に確認したいとき。
- 専門家(士業)公認心理師・不妊カウンセラー(参考)
治療終結後のグリーフ、夫婦の温度差、親族圧によるストレス、自己否定が強いときの心理支援。
- 公的機関性と健康の相談センター(自治体)
妊娠、不妊、不育、ライフプラン、健康相談など、公的な相談支援の入口を探したいとき。
- 専門家(士業)FP(ファイナンシャル・プランナー)(参考)
夫婦二人の生活設計、老後資金、住居、保険、相続の準備を金額に落として整理したいとき。
- 公的機関地域包括支援センター
将来の介護、医療、住まい、福祉サービスなど、地域の高齢者支援の総合相談窓口として。
- 公的機関成年後見センター・公証役場
任意後見、財産管理委任、医療意思の事前指示、尊厳死宣言など、判断能力が低下したときの備えを準備したいとき。
- 公的機関よりそいホットライン
孤独、生活不安、心のつらさ、誰にも言えない悩みを匿名で話したいとき(24時間・無料)。
- 公的機関#いのちSOS(参考)
死にたい、消えたい、生きることに疲れたなど、今すぐ誰かに話したい気持ちがあるとき。
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まとめ: 子なし夫婦の時間は、説明しなくていい
子なし夫婦の時間には、選んだ人にも、叶わなかった人にも、外に出しにくい言葉があります。
「子どもがいる=幸せ、いない=不幸」ではありません。 「選んだ=強い、諦めた=弱い」でもありません。
夫婦の数だけ、立ち位置があります。 そして、その立ち位置を、誰かに説明する義務はありません。
今日、できそうなことは少しだけです。
- 夫婦で、今の温度を一度だけ言葉にしてみる
- 親族圧への返し方を、二人で先に決めておく
- 治療終結後のしんどさは、公認心理師や専門カウンセラーに分ける
- 老後の備えは、煽られずに紙に書く
- 自分を責める時間に、小さな期限をつける
- 「子なしの寂しさ」を、養子縁組などの大きな決断で埋めようとしない
揺れたままでいいです。 矛盾したままでいいです。 笑える日もあれば、泣く日もある。 それを「夫婦二人で抱えていけるかどうか」が、長く穏やかでいられる鍵だと思います。
今夜、結論はいりません。 お茶を一杯入れて、隣の人と少し話す。 そこからでいいのだと思います。
免責事項
この記事は、子なし夫婦(選択的子なし・DINKs・不妊治療継続中・治療終結後・自然に授からなかった夫婦・パートナー間で意見が割れている夫婦を含む)、不妊治療、グリーフケア、親族圧、老後の備え、成年後見、身元保証に関する公的・公開情報とネット上の声の傾向を整理した一般的な情報です。 個別の医療判断、不妊治療の継続/終結の判断、養子縁組・里親制度の推奨、後見契約や身元保証契約の助言、相続・税務・法的判断、夫婦の意思決定の指示を示すものではありません。 妊孕性、不妊治療、不育、流産・死産後のケア、産婦人科的な健康相談は、産婦人科、生殖医療専門施設、性と健康の相談センター等に相談してください。 治療終結後のグリーフ、強い抑うつ、希死念慮、自分を傷つけそうな状態、夫婦間の深刻な不一致や暴言・暴力がある場合は、主治医、公認心理師、配偶者暴力相談支援センター、よりそいホットライン、#いのちSOS、警察・救急等にすぐ相談してください。 老後の備え(任意後見、財産管理、身元保証、相続)については、地域包括支援センター、成年後見センター、社会福祉協議会、公証役場、弁護士・司法書士、FP等の専門機関に個別に相談してください。
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