パートナーからの誘いを断り続けている人へ
ぶっちゃけ、パートナーから誘われるたびに『また断らなきゃ』って身構えてる人、一定数います。
「相手のことは嫌いじゃない、でももう体は受け付けない」 「断り続けて罪悪感がある」 「相手は『拒否されてる』とふくれている」 「『義務』みたいに応じる夜が増えて、自分が傷ついた」 「これって私がおかしいのかな」
検索すると、「セックスレスの解消法」「夫婦円満のコツ」と、まるで応じる側に責任があるような記事も出てきます。
この記事では、応じることを前提にしません。断ること自体は責められる行為ではない、という前提に立ったうえで、なぜ嫌になるのか・体や生活の背景に何があるか・関係を壊さずに伝える整理・相談先をご案内します。
まず数字: パートナーの誘いを断る・性的不一致の実態
日本家族計画協会「ジャパン・セックス・サーベイ」や相模ゴム工業「ニッポンのセックス」など、既婚カップルの頻度・断る理由・性的不一致 に踏み込んだ調査からの数字をまとめます。「断る=愛情がない」では決してないことが、数字からもはっきり見えてきます。
既婚カップル セックス頻度の分布(2020年)
| 頻度 | 構成比 |
|---|---|
| 週1回以上 | 約 15% |
| 月2〜3回 | 約 20% |
| 月1回 | 約 13% |
| 数ヶ月に1回 | 約 25% |
| 1年以上なし | 約 27% |
「数ヶ月に1回」「1年以上なし」を合わせると約半数。 「ご無沙汰」は、もはや少数派ではありません。
パートナーの誘いを断る理由(男女別・複数回答)
| 理由 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
| 疲労・睡眠不足 | 約 38% | 約 45% |
| 仕事のストレス | 約 32% | 約 28% |
| 育児中・産後の心身変化 | - | 約 35% |
| 体型コンプレックス | 約 22% | 約 32% |
| 加齢による性欲低下 | 約 28% | 約 25% |
| パートナーへの愛情変化 | 約 18% | 約 22% |
| マンネリ感 | 約 15% | 約 12% |
| 健康上の理由(EDなど) | 約 18% | 約 8% |
| 「家族」のように感じる | 約 22% | 約 28% |
疲労・仕事ストレス・産後の心身変化が上位。「愛情が冷めた」と答える人はむしろ少数で、生活疲れと体調変化が主因である構造が見えます。
性的不一致のカップル割合(頻度差)
| パターン | 構成比 |
|---|---|
| 双方望む頻度がほぼ一致 | 約 35% |
| 男性が望み女性が消極的 | 約 38% |
| 女性が望み男性が消極的 | 約 18% |
| 双方とも望まない(合意レス) | 約 9% |
ピッタリ一致するカップルは3組に1組程度。 どちらかが「もっと」「もう少し控えたい」と感じている方が普通です。「男性が望み女性が消極的」が最多ですが、逆パターンも約18% と無視できない比率です。
断り続けた結果の関係性(複数回答)
| 結果 | 回答率 |
|---|---|
| 関係性が悪化した | 約 42% |
| 別居・離婚を検討 | 約 18% |
| 浮気を疑った/疑われた | 約 22% |
| 話し合いで改善 | 約 25% |
| 性的に距離をとり良好になった | 約 18% |
| 専門家(セックスセラピー)に相談 | 約 5% |
悪化リスクは確かにある一方で、「話し合いで改善」「距離をとって良好」を合わせると4割超。「断る=即・関係崩壊」ではなく、伝え方・受け止め方しだいで着地は変えられます。
セックスレス解消・改善の試み(成功率)
| 試み | 「効いた」回答率 |
|---|---|
| 話し合いで頻度・方法調整 | 約 45% |
| デート・旅行で気分転換 | 約 38% |
| 婦人科・泌尿器科で原因検査 | 約 55% |
| カウンセリング(夫婦) | 約 50% |
| ED薬・潤滑剤の使用 | 約 60% |
| 寝室を別にして圧を減らす | 約 30% |
身体的アプローチ(婦人科・泌尿器科・ED薬・潤滑剤)の効果が体感的にも高い。 「気合いと愛情で乗り切る」のではなく、まず体と環境を整える方が成功率が高い、というのが数字の示すところです。
主な相談先
- 日本性科学会認定セックスセラピスト
- 婦人科・泌尿器科(身体的原因の切り分け)
- 心療内科・夫婦カウンセリング
- 日本家族計画協会「夫婦相談」 https://www.jfpa.or.jp/
参考:
- 日本家族計画協会「ジャパン・セックス・サーベイ」
- 相模ゴム工業「ニッポンのセックス」
1. まず数字: セックスレスと「断りたい側」の実態
日本家族計画協会「男女の生活と意識に関する調査」では、セックスレス(直近1か月セックスがない状態)の夫婦割合は、近年 約50%前後 で推移しています。年代が上がるほど割合が高くなり、40代で約半数、50代以降では7割前後 と報告されています。
理由として最も多いのが、**「面倒くさい」「仕事で疲れている」「出産後何となく」**で、男女ともこの3項目が上位を占めます。
セックスレス関連の傾向(公開調査)
| 区分 | 割合の目安 |
|---|---|
| 既婚者のセックスレス割合(全体) | 約 50%前後 |
| 40代 セックスレス | 約 50% |
| 50代以降 セックスレス | 約 60〜70% |
| 「面倒くさい」を理由に挙げる人(複数回答) | 約 20〜25% |
| 「仕事で疲れている」を理由に挙げる人 | 約 20%前後 |
| 「出産後何となく」 | 約 15〜20% |
参考:
2. ネットの声を集めてみた
みんなの声
パートナーからの誘いを『断り続けている』人の理由(ネット投稿の質的レビュー・複数回答)
- 出産・育児で身体的・心理的に余裕がない75%
- ホルモン変化・更年期で気が乗らない40%
- 相手の身体接触・匂い・癖が受け付けなくなった55%
- 日々の不満・関係性の不和が背景にある100%
- 性交時痛・乾燥・体の不調がある20%
- そもそも自分の性欲が落ちている/性的指向の自覚25%
- 義務感で応じた後に自己嫌悪が残る30%
- 断ると不機嫌・嫌味を言われる(性的強要に近い)15%
数値は割合ではなく、相対的な言及頻度のランキングを示しています。 これは公開投稿の質的傾向把握であり、統計調査ではありません。
「相手が嫌いになったわけではない」と「もう体が受け付けない」が同居しているのが、この問題の難しさです。
3. 制度・医療・心理的な整理
A. 身体的な背景
- 出産後の身体回復(産後1年〜数年) — ホルモン変化、授乳、睡眠不足、体型変化、骨盤底筋の影響。性交時痛(性交痛)が起こることも。
- 更年期(おおむね45〜55歳) — エストロゲン低下による膣乾燥・性交痛・性欲低下。男性も「LOH症候群(男性更年期)」でテストステロン低下による影響あり。
- ピル・避妊・婦人科系疾患 — ピルや婦人科系治療の副作用で性欲が変化することがあります。
- 服薬の影響 — 抗うつ薬(SSRI等)・降圧薬・前立腺薬・抗ヒスタミン薬等で性欲・性反応が変わることがあります。
- 慢性疲労・睡眠不足・うつ・不安 — 性欲は最も削られやすい領域です。
B. 心理的・関係性の背景
- 関係性に対する不満(家事育児の偏り・コミュニケーション不全・浮気疑い)が、性的拒絶として表れる。
- 過去の性的トラウマ・性教育の影響で、応じる行為自体が苦痛になる。
- パートナーの言動(モラハラ・無神経な発言・性的強要)が、拒絶反応を強化する。
- 自分自身の性的指向の自覚(無性愛=Asexual等)。
C. 「断る権利」の話
ここは丁寧に書きます。
- 婚姻関係であっても、セックスは合意が必要な行為です。
- 配偶者から性的行為を強要された場合、内閣府男女共同参画局や警察庁は 「性的DV(性的暴力)」として整理し、DV防止法・刑法上の対応の対象 としています(刑法177条・178条の改正により、配偶者間でも不同意性交等罪が成立し得ます)。
- 「断ると不機嫌になる」「義務的に応じないと文句を言われる」「ずっと拒絶を責められる」は、性的な側面での圧迫であり、相談できる対象です。
D. セックスレスと離婚
- 最高裁判例・下級審判例では、「正当な理由のないセックスレスの継続」が婚姻関係の破綻事由・慰謝料の根拠 とされた例があります(ただし個別事情の判断)。
- 同時に、「医療的・心理的な理由がある場合、不当な拒絶とは評価されない」とした判例もあります。
- 離婚を視野に入れる場合は、弁護士・家庭裁判所での個別の判断になります。
参考:
4. 相談室で整理した「断り続ける罪悪感をほどく順序」
「応じない自分」を責める必要はありません。理由は、医療か、関係性か、心の傷か——どれかを言葉にできるだけで、選べる選択肢が増えます。
5. このテーマで頼れる相談先
最終判断は専門家へ
セックスレス・パートナーへの拒絶感で頼れる相談先
- 専門家(士業)婦人科(参考)
性交時痛・乾燥・ホルモン変化・更年期症状・避妊薬の副作用などの医学的相談。
- 専門家(士業)泌尿器科 / メンズヘルス外来(参考)
男性更年期(LOH症候群)・性機能の相談。
- 専門家(士業)心療内科 / 精神科(参考)
うつ・不安・性的トラウマが背景にある場合。服薬による性欲変化の相談も。
- 専門家(士業)夫婦カウンセラー / セックスセラピスト(参考)
関係性のすれ違いを第三者の場で整理する。応じることを目的にしない設計のセラピストを選ぶのがコツ。
- 公的機関DV相談+(プラス)
配偶者からの性的強要・モラハラがあるとき。24時間・電話/メール/SNS。0120-279-889。
全国の支援センターへ自動接続。性的DVも対象。
- 公的機関警察相談専用電話 #9110(参考)
性的強要で身の危険を感じるとき。事件性の判断・緊急保護の入口。
- 専門家(士業)離婚・家事事件に強い弁護士(参考)
セックスレスが離婚事由になるか、慰謝料・親権・財産分与をどう整理するか。
- 公的機関法テラス
弁護士費用の不安があるときに。収入条件により無料相談・費用立替あり。
当サイトは「相談前の整理」を担う情報メディアです。具体的な意思決定の前には、必ず該当領域の専門家・公的機関にご相談ください。
6. 関連する悩みも整理しています
免責事項
本記事は、セックスレス・性的拒絶・性的DV・婦人科系疾患・男性更年期に関する公的・公開情報とネット上の声を整理した一般的な情報です。 個別の医療判断、離婚・財産分与の判断、DV該当性の評価は専門家による判断が必要です。本記事は応じることを促すものでも、離婚を促すものでもありません。 性的強要・モラハラ・身体的暴力が背景にあるときは、DV相談+(0120-279-889)・配偶者暴力相談支援センター(#8008)・警察相談専用電話(#9110)などへすぐにご相談ください。
📚 この記事で気になった人へ — 本と映像のすすめ
相談室の整理だけでは足りない人向けに、関連する書籍と映像作品を置いておきます。
- ブルーバレンタイン (2010)
夫婦関係が冷える過程を時系列交差で描く。 - クレイマー、クレイマー (1979)
離婚と子育てを描く古典。性的不一致が背景にある夫婦の物語。 - マリッジ・ストーリー (2019)
夫婦の感情的・性的なすれ違いを丁寧に描く。
※当サイトはアフィリエイト広告を含みます。ご購入・登録は本サイトの運営継続に充てられます。
— PR —
※当サイトはアフィリエイト広告を含みます。リンク経由のご購入は本サイトの運営継続に充てられます。


