パートナーからの誘いを断り続けている人へ
ぶっちゃけ、パートナーから誘われるたびに『また断らなきゃ』って身構えてる人、一定数います。
「相手のことは嫌いじゃない、でももう体は受け付けない」 「断り続けて罪悪感がある」 「相手は『拒否されてる』とふくれている」 「『義務』みたいに応じる夜が増えて、自分が傷ついた」 「これって私がおかしいのかな」
検索すると、「セックスレスの解消法」「夫婦円満のコツ」と、まるで応じる側に責任があるような記事も出てきます。
この記事では、応じることを前提にしません。断ること自体は責められる行為ではない、という前提に立ったうえで、なぜ嫌になるのか・体や生活の背景に何があるか・関係を壊さずに伝える整理・相談先をご案内します。
まず数字: パートナーの誘いを断る・性的不一致の実態
日本家族計画協会「ジャパン・セックス・サーベイ」や相模ゴム工業「ニッポンのセックス」など、既婚カップルの頻度・断る理由・性的不一致 に踏み込んだ調査があります。各項目の精密な割合は調査主体・年によって幅が大きいため、ここでは具体的な%は出さず傾向として整理します。「断る=愛情がない」では決してないことが、傾向からもはっきり見えてきます。
既婚カップルのセックス頻度の傾向
頻度は「週1回以上」から「1年以上なし」まで幅広く分布し、「数ヶ月に1回」「1年以上なし」に当てはまる夫婦は相当数いるとされます。「ご無沙汰」は、もはや少数派ではありません。
パートナーの誘いを断る理由
割合は出典により幅があるため数値は出しませんが、断る理由としてよく挙がるのは——
- 疲労・睡眠不足/仕事のストレス(男女とも上位)
- 育児中・産後の心身変化(女性)
- 体型コンプレックス/加齢による性欲低下/「家族」のように感じる
- 健康上の理由(EDなど)
調査や投稿では、「愛情が冷めた」だけではなく、生活疲れ・体調変化・関係性の不満などが背景として語られることが多いという構造が見えます。
性的不一致(頻度差)について
望む頻度がぴったり一致するカップルはむしろ少数で、どちらかが「もっと」「もう少し控えたい」と感じているほうが普通です。「男性が望み女性が消極的」というパターンがよく語られますが、逆のパターンも無視できないくらいあります。
断り続けた結果の関係性
関係が悪化するリスクは確かにある一方で、話し合いで改善したり、性的に距離をとったうえで関係が良好になったりするケースも相当数あります(割合は調査により幅があります)。「断る=即・関係崩壊」ではなく、伝え方・受け止め方しだいで着地は変えられます。
セックスレス解消・改善の試み
精密な成功率は出典により幅があるため数値は出しませんが、「気合いと愛情で乗り切る」より、まず体と環境を整えるアプローチ(婦人科・泌尿器科での原因検査、ED薬・潤滑剤、話し合いによる頻度・方法調整、夫婦カウンセリング、寝室を分けて圧を減らす等)のほうが、手応えを感じやすい、というのが各種解説に共通する傾向です。
主な相談先
- 日本性科学会認定セックスセラピスト
- 婦人科・泌尿器科(身体的原因の切り分け)
- 心療内科・夫婦カウンセリング
- 日本家族計画協会「夫婦相談」 https://www.jfpa.or.jp/
参考:
- 日本家族計画協会「ジャパン・セックス・サーベイ」
- 相模ゴム工業「ニッポンのセックス」
1. まず数字: セックスレスと「断りたい側」の実態
日本家族計画協会「男女の生活と意識に関する調査」などでは、セックスレス(直近1か月セックスがない状態)の夫婦は近年かなり多く、調査によってはおおむね半数前後 とされています。年代が上がるほど割合は高くなる傾向で、40代以降ではさらに高い と報告されています(精密な割合は調査主体・年によって幅があります)。
理由として上位に挙がりやすいのが、**「面倒くさい」「仕事で疲れている」「出産後何となく」**で、男女ともこの3項目がよく挙がります。
セックスレス関連の傾向(公開調査)
- 既婚者のセックスレスは、近年かなり多く、調査によってはおおむね半数前後とされる(日本家族計画協会など)。
- 年代が上がるほど割合は高くなる傾向(40代以降ではさらに高い)。
- 理由としては「面倒くさい」「仕事で疲れている」「出産後何となく」が男女とも上位に挙がる(各項目の精密な割合は調査により幅があるため数値は出しません)。
参考:
2. ネットの声を集めてみた
みんなの声
パートナーからの誘いを『断り続けている』人の理由(ネット投稿の質的レビュー・複数回答)
- 出産・育児で身体的・心理的に余裕がない75%
- ホルモン変化・更年期で気が乗らない40%
- 相手の身体接触・匂い・癖が受け付けなくなった55%
- 日々の不満・関係性の不和が背景にある100%
- 性交時痛・乾燥・体の不調がある20%
- そもそも自分の性欲が落ちている/性的指向の自覚25%
- 義務感で応じた後に自己嫌悪が残る30%
- 断ると不機嫌・嫌味を言われる(性的強要に近い)15%
数値は割合ではなく、相対的な言及頻度のランキングを示しています。これは公開投稿の質的傾向把握であり、統計調査ではありません。
「相手が嫌いになったわけではない」と「もう体が受け付けない」が同居しているのが、この問題の難しさです。
3. 制度・医療・心理的な整理
A. 身体的な背景
- 出産後の身体回復(産後1年〜数年) — ホルモン変化、授乳、睡眠不足、体型変化、骨盤底筋の影響。性交時痛(性交痛)が起こることも。
- 更年期(おおむね45〜55歳) — エストロゲン低下による膣乾燥・性交痛・性欲低下。男性も「LOH症候群(男性更年期)」でテストステロン低下による影響あり。
- ピル・避妊・婦人科系疾患 — ピルや婦人科系治療の副作用で性欲が変化することがあります。
- 服薬の影響 — 抗うつ薬(SSRI等)・降圧薬・前立腺薬・抗ヒスタミン薬等で性欲・性反応が変わることがあります。
- 慢性疲労・睡眠不足・うつ・不安 — 性欲は最も削られやすい領域です。
B. 心理的・関係性の背景
- 関係性に対する不満(家事育児の偏り・コミュニケーション不全・浮気疑い)が、性的拒絶として表れる。
- 過去の性的トラウマ・性教育の影響で、応じる行為自体が苦痛になる。
- パートナーの言動(モラハラ・無神経な発言・性的強要)が、拒絶反応を強化する。
- 自分自身の性的指向の自覚(無性愛=Asexual等)。
C. 「断る権利」の話
ここは丁寧に書きます。
- 婚姻関係であっても、セックスは合意が必要な行為です。
- 配偶者から性的行為を強要された場合、内閣府男女共同参画局や警察庁は 「性的DV(性的暴力)」として整理し、DV防止法・刑法上の対応の対象 としています(刑法177条・178条の改正により、配偶者間でも不同意性交等罪が成立し得ます)。
- 「断ると不機嫌になる」「義務的に応じないと文句を言われる」「ずっと拒絶を責められる」は、性的な側面での圧迫であり、相談できる対象です。
D. セックスレスと離婚
- セックスレスが離婚や慰謝料の争点として扱われることはありますが、判断は婚姻関係全体・理由・期間・双方の事情で大きく変わります。
- 医療的・心理的な理由がある場合など、事情によって評価は変わります。
- 離婚を視野に入れる場合は、弁護士・法テラスで個別に確認してください。
参考:
性的な誘いを断ることは、夫婦・恋人関係でも本人の権利です。断ったときに怒鳴られる、無視される、生活費や行動を制限される、性的行為を強要される場合は、夫婦のすれ違いではなくDV・性的強要として相談してよい領域です。
4. 相談室で整理した「断り続ける罪悪感をほどく順序」
「応じない自分」を責める必要はありません。理由は、医療か、関係性か、心の傷か——どれかを言葉にできるだけで、選べる選択肢が増えます。
5. このテーマで頼れる相談先
最終判断は専門家へ
セックスレス・パートナーへの拒絶感で頼れる相談先
- 専門家婦人科(参考)
性交時痛・乾燥・ホルモン変化・更年期症状・避妊薬の副作用などの医学的相談。
- 専門家泌尿器科 / メンズヘルス外来(参考)
男性更年期(LOH症候群)・性機能の相談。
- 専門家心療内科 / 精神科(参考)
うつ・不安・性的トラウマが背景にある場合。服薬による性欲変化の相談も。
- 専門家夫婦カウンセラー / セックスセラピスト(参考)
関係性のすれ違いを第三者の場で整理する。応じることを目的にしない設計のセラピストを選ぶのがコツ。
- 公的機関DV相談+(プラス)
配偶者からの性的強要・モラハラがあるとき。24時間・電話/メール/SNS。0120-279-889。
全国の支援センターへ自動接続。性的DVも対象。
- 公的機関警察相談専用電話 #9110(参考)
性的強要で身の危険を感じるとき。事件性の判断・緊急保護の入口。
- 専門家離婚・家事事件に強い弁護士(参考)
セックスレスが離婚事由になるか、慰謝料・親権・財産分与をどう整理するか。
- 公的機関法テラス
弁護士費用の不安があるときに。収入条件により無料相談・費用立替あり。
当サイトは「相談前の整理」を担う情報メディアです。具体的な意思決定の前には、必ず該当領域の専門家・公的機関にご相談ください。
6. 関連する悩みも整理しています
免責事項
本記事は、セックスレス・性的拒絶・性的DV・婦人科系疾患・男性更年期に関する公的・公開情報とネット上の声を整理した一般的な情報です。 個別の医療判断、離婚・財産分与の判断、DV該当性の評価は専門家による判断が必要です。本記事は応じることを促すものでも、離婚を促すものでもありません。 性的強要・モラハラ・身体的暴力が背景にあるときは、DV相談+(0120-279-889)・配偶者暴力相談支援センター(#8008)・警察相談専用電話(#9110)などへすぐにご相談ください。
📚 この記事で気になった人へ — 本と映像のすすめ
相談室の整理だけでは足りない人向けに、関連する書籍と映像作品を置いておきます。
- ブルーバレンタイン (2010)
夫婦関係が冷える過程を時系列交差で描く。 - クレイマー、クレイマー (1979)
離婚と子育てを描く古典。性的不一致が背景にある夫婦の物語。 - マリッジ・ストーリー (2019)
夫婦の感情的・性的なすれ違いを丁寧に描く。
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